国産の石

受け継がれる伝統、国産の銘石

国産銘石

日本では古くから様々な銘石が産出され、墓石として利用されてきました。墓石として利用された国産の銘石の中には数百年を経過したものも多数残っており、墓石としての品質を裏付けています。
静岡大理石墓石部では国産の石に限り、産地証明書を発行しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

展示中の国産石

展示場ではいつでもご覧いただけるよう、各石の吸水率・硬度・石の評価など、
分かりやすく記載されたプレートを設置してあります。お気軽にお越し下さい。

万成石 吹雪石 大島石 天山石

小町しぐれ 庵治石 稲田石 真壁石

紀山石 庵治石細目2

 

代表的な国産の銘石

内垣石(うちがきいし)[九州・福岡県産]  〜話題の九州産御影石〜


墓石材の理想を体現する石

産地MAP内垣石何代にもわたり継承されるお墓。そのお墓に用いられる「石」に求められる理想とは…。それは何十年、ときには100年以上という単位の時間の流れの中で、美しさを保つための要素。吸水率が格段に低い“内垣石”の硬く強い石質は、丹念に磨き上げた表面のツヤを長く維持します。
そして、美しさの点でも“内垣石”の落ち着いた濃紺の色合いと粒の細かな石肌は供養の風景にとけ込み、安らかな雰囲気を感じさせてくれます。


幻の銘石

古くから、石屋の間ではよく知られていた“内垣石”の名。採掘量が少ない上に、地元九州で消費される割合が多かったため関西では「幻の銘石」と呼ばれたこともある、希少性の高い墓石材です。
最近では内垣石の高級感ある細かな深い青味の石肌は、九州だけでなく広い地域で大変人気があります。

 

 

 産地と石材物性データ

内垣石
福岡県京都郡犀川町で採掘される“内垣石”。近くには国の史跡に指定される石造文化遺産、古代山城「御所ヶ谷神籠石」があります。御所ヶ谷の山中に残るその列石や石塁は別名「神籠石式山城」とも呼ばれ、どのような理由で築かれたのか諸説あり、歴史浪漫を感じさせます。また、平尾台は日本有数のカルスト台地でピナクルが羊の群れのように見える羊群原は絶景です。


内垣石の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.65t/m3
■吸水率 0.14%
■圧縮強度 171 N/mm2

 

 

 

 

紀山石(きざんいし)[東北・福島県産]  〜日本の風土に適した気品ある石〜

産地MAP紀山石
孫子(まごこ)の代まで安心

みちのく銘石“紀山石”。みちのく産らしい粘りを持った石質で、細目の粒子が美しく、気品をそなえた深みのある色合いが魅力の良質な墓石材です。
一代ではなく、何代にもわたって継承されていく「お墓」には、気候、風土にあった耐久性が求められます。“紀山石”は四季の変化に富んだ日本の風土に適しており、価格もリーズナブルなことから、全国各地で幅広く用いられている人気墓石材です。


福島から感謝を込めて

お墓とは永代にわたり祈りの気持ちを託すもの。そして、家族の絆の象徴。多くの悲しい現実を目の当たりにして、今私達は、そのことを再確認したのではないでしょうか。“紀山石”は、福島に心寄せ、手を差し伸べてくださる皆様に感謝しながら、今日も生産を続けています。

 

 

産地と石材物性データ

紀山石
世界的な活躍をした医学者、野口英世を輩出した福島県。この地は、こけしや和紙といった日本文化が継承される場所でもあります。そして、“紀山石”もまた、日本の先祖供養の文化継承のお手伝いと、一人でも多くのお客様に「紀山石を選んで良かった」と喜んでいただくために一生懸命に取り組んでいます。


紀山石の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.658t/m3
■吸水率 0.163%
■圧縮強度 189 N/mm2

 

 

 

大島石[四国・愛媛県産]  〜本流・四国の銘石〜

産地MAP大島石
石のプロも認めるバランスの良さ

念仏山と呼ばれる山の周辺で採掘される“大島石”。その最大の特徴は全ての点でバランスに優れた、偏りの無い「中庸」のごとき存在感です。色は白すぎず黒すぎず、石目は細かすぎず粗すぎず、決して色褪せしない石肌は、むしろ時が経つにつれその青味が強くなり一層の深みを示し、100年品質にふさわしい青磁のような美しさを感じさせます。
中庸…偏らず、常に変わることなく、調和がとれていること。


絶大な信用と支持

日本でも最大級の採石産地である“大島石”の採石の歴史は古く、江戸時代から堅牢で美しい石として知られていましたが、昭和になり採石技術の進歩によって採石量が増えるにつれ一躍脚光を浴び、関西、中国・四国地方でお墓といえば“大島石”と言われるほど絶大な信用と支持を得るとともに、今日では全国的に知られる石となっています。

 

産地と石材物性データ

大島石
本州と四国を結ぶ3本の連絡道路の最も西に位置し、尾道〜今治間の美しい島々を結ぶ通称、「しまなみ海道」。瀬戸内の島々の情緒を味わうことが出来るサイクリングロードも整備されたルートの最終の島が「大島」です。
古くは村上水軍の拠点としても有名で周辺の島々では柑橘類が豊富に生産され、となりには「伯方の塩」で有名な「伯方島」があります。


大島石の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.649t/m3
■吸水率 0.111%
■圧縮強度 117.99 N/mm2

 

 

 

 

 

真壁小目(まかべこめ)[関東・茨城県産]  〜硬質で堅牢な品質の常陸の銘石〜

産地MAP真壁小目
関東、北陸で建墓数No.1の信頼と実績

日本の石材の三大産地といわれる庵治(香川県)・岡崎(愛知県)、真壁(茨城県)の中でも、“真壁石”はその飽きのこない表情、変色・キズが出にくい品質、そしてなによりも豊富な産出量に支えられた品質の安定性において、関東や北陸で多くの石材店・御施主様に支持され続けています。その中でも粒子の細かい「小目」といわれるものは、石英の含有量が多く、堅牢で経年変化にも強いといわれています。


遥かなる歴史

桜川市真壁町や大和地区一帯では、遠く石器時代の遺跡が数多く発見されており、石斧、石刃、石棺等にすでにその利用を見ることができます。その後、鎌倉初期から室町・戦国期にかけての古碑、五輪塔、仏石なども数多く残されているこの時期がこの地の石材業の始まりと伝えられています。
明治以降、その安定した品質から用途はさらに広がり、迎賓館(赤坂離宮)をはじめ日本銀行、三越本店などの有名な建築物にも使われました。

 

産地と石材物性データ


真壁小目茨城県西部に位置する常陸三山(関東の名山 筑波山、加波山、足尾山)、そのふもとにある桜川市真壁町や大和地区(旧大和村)の一帯に眠る硬質で堅牢な岩石。それが“真壁石”です。
石英・長石・黒雲母からなる花崗岩で、およそ60万年も前にできたといわれ、明治期までは「こみかげ石」「常陸小御影石」と呼ばれていました。


真壁小目の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.638t/m3
■吸水率 0.233%
■圧縮強度 120.00 N/mm2

 

 

 

 

 

やさとみかげ[関東・茨城県産]  〜信仰の山から生まれる銘石 〜

産地MAPやさとみかげ安心品質と親切価格の融合
茨城県の筑波山地の加波山(かばさん)で採掘される“やさとみかげ”。最大のセールスポイントは安定した供給体制により実現した親切価格と安心品質の融合。石肌は濃い青味を帯び、適度な硬度で加工に適し、古くから石塔をはじめ、寺社建築やモニュメントと幅広く使用されてきました。また光沢のある表面は風雪の劣化にも強く、安定して大材が採れるなど、“やさとみかげ”は厳しい季節の変化にも耐える良質な墓石材です。


信仰の歴史

筑波山を最高峰とする筑波連峰。その中、常陸三山の一つ加波山は天狗伝説の残る霊山。山全体が山岳信仰の対象として有名で、修業の山でもあります。山中には多くの神社群や巨石があり神聖な力を感じる場所です。そんな場所で生まれる“やさとみかげ”は供養に適した銘石といえるのではないでしょうか。

 

 

産地と石材物性データ

やさとみかげ
「日本の三大石材産地」の一つ、茨城県西部、真壁地区。常陸三山の一つ加波山には日本有数の採石場が点在し、石材産地“真壁”で生産される「真壁石燈籠」は国の伝統工芸品にも指定されるほど、石材業の盛んな町です。
常陸三山は登山ルートとしても人気があり、近くの足尾山はパラグライダーやハングライダーのメッカとしても有名です。


やさとみかげの見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.659t/m3
■吸水率 0.2%
■圧縮強度 161.32 N/mm2

 

 

 

 

稲田石(いなだいし)[関東・茨城県産]  〜日本を代表する白御影石〜

産地MAP稲田石美しく輝く白さはトップクラス
均一的な柄と明るい色調が大きな魅力の“稲田石”。特に美しく輝くその白さは世界中の花崗岩の中でもトップクラスです。また、“稲田石”は豊富な埋蔵量から安定した供給が可能であり、日本の近代化に合わせるように、迎賓館や日本銀行本店を始め、国会議事堂、東京駅、最高裁判所、広島原爆慰霊碑、国技館、昭和天皇陵など多くの歴史的な建造物に使用されてきました。「日本の歴史」を背景に持つ“稲田石”はまさに、日本を代表する石です。

日本最大級の石材産地がお届けする『供養のこころ』
採掘の歴史は、古く江戸時代から石材として利用されてきた“稲田石”。本格的に
採掘されたのは明治22 年頃からですが、当時から最新式の採掘、加工技術を取り入れ、現在に至るも採掘量、業者数は日本で最大級の石材産地です。伝統技巧と最新の加工技術が融合する一流産地で「一流の石職人」が心を込めて作り出す石塔は、大切な人を供養する皆さんの「こころ」をお手伝いしています。

 

産地と石材物性データ

稲田石
古くから日本三大稲荷に数えられる笠間稲荷神社の門前町として、また笠間城の城下町として栄えてきた笠間市。その中でも稲田地区から産出する“稲田石”は、東西約20km、南北約10kmの広大な地域に分布しています。また、隣接する桜川市北部の羽黒地区、南部の真壁地区とともに日本でも有数の採石地、石材加工産地として有名で、香川県高松市庵治町、愛知県岡崎市と並び日本三大石材産地と称されるほど石材業が盛んな町です。


稲田石の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.659t/m3
■吸水率 0.2%
■圧縮強度 161.32 N/mm2

 

 

 

天山石(てんざんいし)[九州・佐賀県産]  〜広く愛される銘石〜

産地MAP天山石
石のプロも認めるその品質

その魅力は、国産材の中でもNo.1〜No.2を争う吸水率の低さと抜群の硬度からくる艶持ちの良さです。少し紫がかった濃い青味が特長の高級青御影石として大変人気があります。
他の有名国産材と比較しても透明度が高く、青深いその石目は、降雨後や歳月を経ても変色がほとんどなく、日本の風土に適しており、墓石材として理想的です。中でも、本家の採掘元である『天山石材』ブランドは、石屋さんの間では有名です。


愛される理由

従来は主に、九州方面で長く使われていましたが、その堅牢度や艶持ち、色合いの良さから、近年は中国、四国方面や関西圏を中心に人気に火がつき、今では中部方面や関東圏まで幅広く使われるようになっています。地方の銘石から全国区の銘石になった素材です。

 

 

産地と石材物性データ

天山石
「唐津くんち」や「呼子のいか」、「虹の松原」で有名な佐賀県唐津市 (七山地区)で採掘される国内トップランクの墓石材です。昭和40年代から採掘され、現在単独の採掘場としては販売量日本ーと言っても過言ではないほどの墓石用御影石です。


天山石の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.69t/m3
■吸水率 0.09%
■圧縮強度 194.27 N/mm2

 

 

 

 

万成石(まんなりいし)[中国・岡山県産]  〜優美さと雄大さをあわせ持つ銘石〜

産地MAP万成石
永く愛され続ける理由

日本で最も愛される花「さくら」の雰囲気を持つ“万成石”。通称「さくら御影」と呼ばれ、淡紅色の華やいだ風合いは、外国産では感じることのできない本物の品格と高級感を醸し出しています。
また、“万成石”はかわいらしい雰囲気の一面を持ちながら、石質は非常に堅固で吸水率も低く、花と実の両方を持ち合わせた日本の銘石としてプランド化されています。


永く愛される風合い

優美な石目の“万成石”は、芸能人・歴代首相の墓石や世界的彫刻家たちの作品、歴史上の人物・偉人の像の台座、古くから親しまれる建築の建材としてなど、様々な場所で使われております。
永い時を経ても変わらないその美しい風合いから、多くの著名人・芸術家などが愛する石材として知られています。

 

 

産地と石材物性データ

万成石岡山県岡山市(矢坂)で採掘される“万成石”は国内有数の墓石材です。正式には「角閃石黒雲母花崗岩」と呼ばれ、その結晶質は極めて堅固で、美しい淡紅色の表面は艶のりの良さが特徴です。
岡山市の市街地に近い“万成石”の丁場は、JR 岡山駅や岡山空港からのアクセスも非常に便利で、石材業者のみならず芸術家や一般ユーザーなどの見学希望も多く、にぎわいを見せています。

万成石の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.62t/m3
■吸水率 0.17%
■圧縮強度 133.72 N/mm2

 

 

 

庵治石(あじいし)[四国・香川県産]  〜世界に誇る御影の最高峰〜

産地MAP庵治石
最大の特徴は「斑(ふ)」
きめ細かな地肌であるがゆえに風化に強〈、磨けば磨くほど艶を増す“庵治石”。その最大の特徴は、「斑が浮く」という現象です。他に類をみない、この特質性と希少性から、世界で最も高価な石として評価されています。
“庵治石”の石肌は磨くほどに濃淡が浮き出て、平坦なはずの石の表面に奥行きを感じさせる二重のかすり模様を見せてくれます。その模様は、高い山々にかすみたなびく雲、また屋島から舞い落ちる桜の花びらにもたとえられ縁起物としても珍重されてきました。


石の里、千年の歴史

“庵治石”の歴史は非常に古く、平安時代後期から使われ始め、安土・桃山時代には京都男山の石清水八幡宮再興、江戸時代初期には高松城築城や大阪城大改築にも使われたという史実があります。
“庵治石”が全国的に知られるようになったのは、大正時代から昭和の戦前にかけての時期です。採石や加工の知恵と技術、技能は長い歴史のなかで伝統の技として磨かれ、その匠の技は、「天下の銘石・庵治石」とともに「庵治産地」の名を全国に知らしめてきました。
現在に至っても、“庵治石”は首相官邸の石庭や、東京オリンピックの聖火台など、数多くのモニユメント、建築物として、全国各所にその姿を刻み続けています。

 

 

 

産地と石材物性データ

庵治石
香川県高松市、源平合戦で知られる屋島の東側対岸には、峰が剣の尖のようにそびえ立つ五剣山という山があります。この山のふもと庵治町と牟礼町の町境から採掘される石が“庵治石”です。
正式名称、は「黒雲母細粒花崗閃緑岩」といい、主成分は石英と長石。微細な黒雲母と角閃石を含み、それぞれの成分の結晶がとても小さいのが特徴で、水晶と同じ硬度7 度の硬さといわれています。

庵治石の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.65t/m3
■吸水率 0.15%
■圧縮強度 155.00 N/mm2

 

 

 

 本小松石(ほんこまついし)[関東・神奈川県産]  〜調和のとれた気品ある表情〜

産地MAP本小松石
はやりの対極にあるもの

“本小松石”が表現するもの。それは「わび」、「さび」の世界。四季のうつろいの中で、年月を重ねるたび違った趣きを見せる“本小松石”。流行の対極にある本物のみがはなつ、調和のとれた気品ある表情が最大の特長です。
“本小松石”が持つ独特の表情は、数多くの偉人の心をとらえ、古くから最も価値のある墓石材として、重宝されてきました。


日本の歴史を刻む銘石

古くは奈良時代にその使用が確認されており、鎌倉時代には源頼朝らにより、寺や城の石垣やお墓として用いられました。
また、江戸時代には、徳川家により江戸城の石垣や徳川家代々のお墓、江戸の町づくりに使用され、織田信長、豊臣秀吉、武田信玄といった有名な大名家のお墓にも使用されました。
そして天皇家のお墓、昭和天皇の御陵にも多くの良質の“本小松石”が使われています。そういったことから“本小松石”は、美しい国・日本の時代とともに歩み続け、その歴史を刻み続ける由緒ある銘石といえます。

 

 

 

産地と石材物性データ

本小松石
神奈川県の南西端、真鶴半島にある真鶴町で採石される“本小松石”。周辺には、箱根、小田原といった観光スポットや、熱海、湯河原の温泉地などが目白押しです。また、山と海に固まれた風光明媚な半島は古くから天然の良港を持ち、江戸への石材運搬に適したことから、石材産地としての知名度を上げていきました。


本小松石の見掛け比重、吸水率・圧縮強度

■見掛け比重 2.627t/m3
■吸水率 1.073%
■圧縮強度 195.68 N/mm2


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